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オーバークロックの設定と手順
【オーバークロックの設定と手順】
【主なオーバークロック方法】
先の
オーバークロックの基礎知識でも述べた通り、FSBのクロックアップか内部倍率を上げる事で
オーバークロックを行いますが、高価なCore2 Extreme等(安価なAMDのBlack Editionが有りますがw)を使用してない限り内部倍率の最大値が定格として初期設定されていますので、内部倍率を弄ってのオーバークロックは無理です。
では、実際にFSBを弄ってクロックアップの手法を紹介します。
方法としては下記の様にいくつか有ります。
@ マザーボードメーカが付属品として付けているオーバークロックツール
A BIOSで手動設定
B マザーボードのジャンパーピン(中にはケース外へボタンを配線出来る物も有る)
お勧めはAのBIOSで手動設定です。
と言うか、他の方法は絶対にお勧めしませんっ
一番簡単で初心者向けなのは”
@ マザーボードメーカが付属品として付けているオーバークロックツール”ですが、
電圧設定をオートで任せる事に成るのでガンガン電圧を上げてくれます
オーバークロックで一番注意が必要な事の1つに電圧を上げ過ぎない事です。(
故障の元に成ります)
”
B マザーボードのジャンパーピン”も同様に危険です
通常クロックアップさせる幅が大きい為(例:333MHz→400MHz等)、
大幅クロックアップに伴い急激に高温に成ってしまう可能性が有りますので、クロックアップは少しずつ地道にする方が安全です。
また、BIOSの初期設定でCPUの
電圧(Vcore)がAuto設定だった場合は大幅なクロックに伴い大幅な電圧アップしてしまう事に成ります。
【オーバークロック手順】
本来なら、マザー・メモリ・CPUそれぞれでの限界クロックを調べる事から始めるのが上等手段だと思います。
◆ マザーの限界クロックの調べ方
前提条件 : メモリの対比を1:1設定/CPUの内部倍率を最低に設定
テスト : FSBを少しづつ上げてストレステスト
◆ メモリの限界クロックの調べ方
前提条件 : メモリの対比を最高(マザーに寄りますが1:2等に)に設定/CPUの内部倍率を最低に設定
テスト : FSBを少しづつ上げてストレステスト → 失敗したらメモリの電圧を上げてみる
◆ CPUの限界クロックの調べ方
前提条件 : メモリの対比を1:1に設定/CPUの内部倍率を最高に設定
テスト : FSBを少しづつ上げてストレステスト → 失敗したらCPUの電圧(Vcore)を上げてみる
マザー・メモリ・CPUの限界クロックが解れば、システム全体の限界クロックも自ずと見えてくると思います。
が・・・
時間も掛かるし面倒なので、以下の手順にて一気にチャレンジしてますw
【FSBとVcore】
AのBIOSで手動設定での実際の手順を簡単に説明します。
※ 画像はクリックすると大きく表示されます。
|
左図がオーバークロックの基本的な流れに成ります。
(詳しくは、まだ複雑ですがw)
(左図@)Prime95やOCCTと言ったストレステスト用のフリーソフトを使用してストレステストを行います。
ストレステストをノーエラーで通れば(左図A)FSBのクロックを少し上げて、またストレステストを行います。
ストレステストが通るまでクロックを少しずつ上げて行きましょう。
ストレステストでPCが落ちたりエラーが発生してたら今度は(左図B)CPUの電圧(Vcore)を少しずつ上げてみてストレステストを試していきます。
ストレステストが通るまで電圧を上げるとまたクロックアップ→ストレステストの作業に戻ります。
|
いくら電圧を上げてもクロックアップが出来ないラインが存在します。
そこがクロックの限界と成り、常用でオーバークロックされるならココのラインから幾分クロック・電圧を下げた所で常用する事をお勧めします。
電圧の上げ過ぎには注意が必要ですっ
オーバークロックの魔力か? 高クロックを狙って無闇に電圧をどんどん上げてしまう罠が控えてますw
予め適当な電源の上限値を決めておくのが良いと思います。
【メモリ】
FSBとVcore以外にも微調整する事で更なるクロックアップを狙える設定が有ります。
その内の大きな割合を持つのがメモリです。
先の
オーバークロックの基礎知識でも述べた通り、FSBをクロックアップする事でメモリクロックも上げられます。
例えば、現在所有するumi_umiのマシーンでは、FSBとメモリ比が5:6と成っています。
定格では、FSB:333MHzなので、333×6/5=400MHz(DDR2-800メモリの定格クロック)と成ります。
コレをFSB:400MHzにオーバークロックすると、400×6/5=480MHzと成ります。
定格:333MHz(FSB)×6/5(メモリ比率)=400MHz
OC:400MHz(FSB)×6/5(メモリ比率)=480MHz
DDR2-800のメモリは定格クロック400MHzですので、400MHzの動作は保障されていますが480MHzでの動作は保障されていません。
まず動かないのでは無いかと思います。
上記理由から、高クロックにするとPCが落ちたり不具合が起きる要因にメモリも関係します。
対策としては3通り有ります。
@ メモリ比率はBIOSで可変ですのでメモリが動作するクロックになる様に比率を変えてあげる
→ 1:1の比率にするとFSB:400MHzでメモリクロックも400MHzと成ります
A FSBとVcore同様にメモリも電圧を上げると高クロックでも動作する様に成りますので、電圧を上げてみる
→ 電圧を上げる事は発熱&故障に繋がりますので自己責任で
B 高クロックでも対応するオーバークロックメモリ(DDR2-1066等)に換装
→ メモリ換装時には(換装時&OC後)”memtest86+”等のメモリ診断ツールで正常確認しておきましょう。
実際には、上記
@と
AはFSBとVcoreの調整と同時に検証しながら行う事に成ります。
※ 画像はクリックすると大きく表示されます。
使用しているメモリのスペック(タイミングや対応クロック)を良く確認してエラー原因の判断をしましょう。
因みにumi_umiの場合は、最初からオーバークロックメモリ(DDR2環境ならDDR2-1066程度)を用意して、メモリ比率を固定でメモリ自体もオーバークロックさせてスピードUPを図ります。
更にメモリには重要な項目がまだ有ります。
タイミング(レイテンシ)です。
使用しているメモリのスペックには最低でも
”メモリクロック”と
”レイテンシ”と
”電圧”が記載されているかと思います。
(メモリクロックはメモリの企画名[PC2-8500やDDR2-1066等]から解りますがw)
因みに私が使用しているメモリ”FSH1066D2C-K4G”のスペックは以下です。
メモリクロック : 1066MHz
レイテンシ : 5-5-5-15
電圧 : 2.1V
(現在[2009/10]、
960MHz/5-5-5-15/2.0Vで稼動中)
この
レイテンシで、
PCの処理速度が変化します。
レイテンシの数値が低いとより高速にメモリが動作します。
メモリが高クロックで動作してレイテンシも速いタイミング(数値が低い)で動けば高速なメモリと成ります。
逆に、
”高クロックだがレイテンシが遅いメモリ”と
”低クロックのレイテンシが速いメモリ”では、
”低クロックのレイテンシが速いメモリ”の方が高速で動作する場合も有ります。
FSBのクロックを上げ過ぎて、メモリが処理に追い付かず不具合を起こす場合には、
”クロックを落としてレイテンシを早くする(数値を下げる)”もしくは
”クロックは弄らずにレイテンシを遅らせる(数値を上げる)”事を試すと良いかもしれません。
【マザーボード】
メモリと同様にマザーボード自体にもオーバークロック(電圧や発熱等)耐性が有ります。
コアやチップセットへベースクロックを供給している
PLL ICもマザーボードの一部です。
より高クロックに耐えれるPLL ICが、よりFSBのクロックアップに耐える事が可能と言えると思います。
→ マザーボードにもFSBの上限が存在する
CPUへ安定した電力を供給をより安定して行うには搭載されるフェーズ電源回路数が多い方が良いです。(無駄に多い場合も有るみたいですがw)
→ マザーボードにもCPUへの供給電力(VCore)に上限が有る
つまり、
ストレステストに失敗した場合にはCPUやメモリ以外にもマザーボードが要因かもしれません。
また、オーバークロックすると発熱も上がりますので、耐熱性の高い(日本製高熱対応コンデンサが使用されてる)・発熱性の低いマザーボードを使用する事をお勧めします。
【PCI】
FSBのクロックアップを行うとチップセットに接続されている各デバイスとの通信も高速化(バスクロックのアップ)されてしまいます。
必要で無ければ
BIOSにて以下の定格クロックで固定しておきましょう。
PCI-eバスクロック:100MHz
PCIバスクロック:33MHz
マザーボード(BIOS)によっては設定出来ない場合が有りますが、オーバークロックを予定しているのなら設定出来るマザーボードを予め用意した方が良いと思います。
【省電力設定】
オーバークロックするなら省電力の設定をDisable(無効)にしておきましょう。
負荷が掛かっていないと逆にダウンクロックされてしまいますw
以下、主な無効にするべき省電力機能
● EIST(BIOS設定) : 負荷に応じてクロックを制御する機能(Disablee設定推奨)
● C1E(BIOS設定) : アイドル時にコア電圧とCPU倍率を下げる機能(Disablee設定推奨)
● 電源オプション(コントロールパネル > システムとメンテナンス > 電源オプション)
: ディスプレイの電源やスリープ状態等の自動移行設定以外にもCPUのパフォーマンス等も設定出来る
(高パフォーマンス設定推奨)
オーバークロッカーでは省電力機能OFFが当たり前だろ
って感じで常識とされています。
が、
アイドル時にはクロック&電圧ダウンで各パーツの寿命を短くする事を防げて良いのでは
などと思ってますw
【その他電圧】
今までCPUとメモリの電圧の話はしてきましたが、マザーボード(BIOS)によってはNBやSB、PLL等の電圧の調整も可能です。
ココら辺の電圧を微調整すれば、今まで述べた方法だけで頑張るよりもより高クロックなオーバークロックが達成出来るみたいです。
umi_umiの場合・・・面倒なのでやってません
【オーバークロック設定】
では、実際にはどうやってオーバークロックの設定を行うのか
実際に私の所有する
GA-EP45-UD3Rでの
BIOSの変更箇所と設定方法を紹介します。
※ 画像はクリックすると大きく表示されます。
上図の2枚とも
BIOSのトップメニュー>MB Intellingent Tweaker(M.I.T.)の画面です。
上左図に
”FSB”と”PCI-eバスクロック”が設定出来る箇所が有ります。
上右図には
”メモリ比率”と”メモリタイミング”の設定出来る箇所が有ります。
※ 数値を変えたい場合は、2通り方法が有ります。
@カーソルを合わせ『Page Up』ボタンで数値が1つ増え『Page Down』ボタンで1つ減ります。
A『エンター』を押すと数値を直接入力出来る画面が現れます。
※ 画像はクリックすると大きく表示されます。
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左図がメモリ比率の設定の中画面に成ります。
”System Memory Multiplier(SPD)”にカーソルを合わせて『エンター』を押すとメモリ比率選択ウィンドが出てきます。
設定している2.4Bの値の意味を説明します。
FSB×”2.4”=メモリクロック×2
の関係っぽいですw
|
下左図も同じく
BIOSのトップメニュー>MB Intellingent Tweaker(M.I.T.)の画面です。
各種(コア・メモリ・NB・SB等)の電圧を設定出来ます。
下右図が
BIOSのトップメニュー>Adbanced BIOS Featuresの画面で、
EISTと
C1Eの設定が出来ます。
※ 画像はクリックすると大きく表示されます。
設定変更は、
上図の2枚とも『エンター』を押すと数値を選択出来る画面が現れます。